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2016年の公示地価はどうだったか

皆様もご存じでしょうが、3月22日に国土交通省より公示地価が発表されました。埼玉県はというと、商業地や工業地は3年連続の上昇となったようです。最近では北陸新幹線の開業や圏央道などの県内全線開通などにより利便性が高まる埼玉県ですが、県南部などでは上昇がみられる一方で県西部や北部などの地域では下落が続いているようです。大宮駅周辺では北陸新幹線や北海道新幹線などの開業に伴い、埼玉の玄関口として企業のオフィス需要の高まりから、オフィスが不足しており空室率の低下があるようです。また、物流施設に向く土地などが不足しているため激しい取得競争が起きている地域もあるとか・・・私たちも実際の取引現場でも最近の上昇傾向は肌で感じています。ただし、さいたま市や川口市などの郊外では条件面の優劣によって、驚くほど相場が下がっている地域があります。これからの上昇傾向はそう長くは続かないと予想しますが、郊外や県北西部などでは少子高齢化や人口減少などで、ますますその活用方法を見いだすのが厳しくなりそうです。この様な地域に多くの不動産を所有する資産家の方々などは相続税増税も相まって、相続税納税のために土地などの資産処分を考えた場合、今までにもまして大きな規模で処分をせざるを得ないのかもしれません。いずれにしても不動産は需要と供給のバランスで相場が形成されますから、価格の上昇は所有している方々には明るい材料ではあるものの、購入者にとってはその逆の面がありますよね。

所有不動産の売却時期を考えた場合、活用の可能性の有無や実際の需要などを考慮して、処分時期を真剣に検討する必要がありそうです。